フリーラジカルの基礎知識 TOP フリーラジカルとは?

フリーラジカルとは?

活性酸素という言葉は有名ですが、それと同時にフリーラジカルという言葉を耳にする機会も増えたのではないでしょうか?一般的には、活性酸素とフリーラジカルは同じものとしてとらえられています。確かに同じような物ですので、ひとくくりにしてしまった方がわかりやすいのではないかと思います。しかし、厳密に言うとこの両者は若干異なるものになります。

活性酸素には、過酸化水素と一重項酸素、スーパーオキシド、ヒドロキシラジカルという4つの種類があります。物質の原子には原子核が存在し、その原子核の周りを電子がまわっています。通常の電子はペアになっているため安定しているのですが、その中には電子が1つしか存在しない物もあるのです。

安定させるためには、バランスを取るために他から電子を奪おうとします。これがフリーラジカルになります。問題なのは、フリーラジカルに電子を奪われた物質はその機能を失ったり形が変わったりしてしまうという点です。

活性酸素の中で、過酸化水素と一重項酸素は不対電子を持っていないためフリーラジカルではありません。しかし、スーパーオキシドとヒドロキシラジカルの中には2つの電子がペアになっていない不対電子もありますので、これらがフリーラジカルということになります。フリーラジカルはその他にも、一酸化窒素や脂質ラジカルなど、様々な種類のものがあります。

フリーラジカルも、広義の活性酸素には含まれます。そのためフリーラジカルが活性酸素であることに変わりはありません。活性酸素を除去するという意味では、同じ物質として考えてしまっても問題はないと思います。

フリーラジカルの基礎知識