フリーラジカルの基礎知識 TOP 主な抗酸化物質
主な抗酸化物質
活性酸素(フリーラジカル)を抑制することのできる抗酸化力を持った物質は様々ですが、代表的なところでポリフェノールやカテキンなどのフィトケミカルやビタミンCやビタミンE、セレンや亜鉛などのビタミン、ミネラル類が挙げられます。活性酸素からのダメージを減らすためには、これらを含む食品を積極的に摂取していく必要があります。
例えばポリフェノールは、光合成によって作られた植物の渋み成分や色素のことになります。赤ワインのプロアントシアニジンや玉ねぎのケルセチン、コーヒーのクロロゲン酸などが有名です。また、緑茶のカテキンもポリフェノールの一種です。カテキンは、特に脳内で発生した活性酸素を抑制するのに有効だと言われています。
ビタミン類は、美容を保つためにも欠かせない物質です。グレープフルーツやレモン、緑黄色野菜に豊富に含まれるビタミンC、それから若返りのビタミンとも呼ばれているナッツ類に多く含まれるビタミンEなどは、強い抗酸化力を持っています。また、皮膚を丈夫にする働きを持つビタミンAやビタミンEの抗酸化力を増幅させるビタミンB2なども重要です。
抗酸化ミネラルであるセレンは、体内で生成される抗酸化酵素の合成に不可欠な物質です。酸化されやすい細胞を守る働きを持つ亜鉛と一緒に摂取することで、その効果が高まります。
このように、高い抗酸化力を持つ物質は、たくさん存在するのです。しかし食生活の乱れなどによって、逆に活性酸素を増やすような食品を取っている方が多いのが現状です。健康のために、美容のためにも、抗酸化力が高く活性酸素(フリーラジカル)を抑制する食品を積極的に摂取していきましょう。