フリーラジカルの基礎知識 TOP 活性酸素(フリーラジカル)と眼の疾患
活性酸素(フリーラジカル)と眼の疾患
活性酸素(フリーラジカル)は全身を老化させる物質になりますが、目の老化にも深くかかわっています。人間は歳を取るにつれて、徐々に目の水晶体が灰白色に濁っていきます。この状態を白内障と呼ぶのですが、活性酸素の増加によって白内障が早く進行してしまうことがわかっています。
白内障は歳を取ると誰しもが経験する症状になるのですが、一般的には糖尿病を患うことで症状が一気に悪くなると言われています。糖尿病も活性酸素が原因となって引き起こされる生活習慣病の1つですが、その糖尿病が白内障の原因にもなるのです。
目の水晶体は、タンパク質が3割に対して水分が7割でできています。目が灰白色に濁ってしまうのは、このうちのタンパク質でできた水晶体線維が活性酸素によって酸化されてしまうからなのです。
人間は目を通して周囲を見ることになりますが、その目は光を通しています。そして、紫外線も目の水晶体を通過することになります。その際に、水晶体線維のタンパク質を変質させたりするOHラジカルと呼ばれる活性酸素を生成するのです。また、過酸化水素やスーパーオキシドなどの活性酸素が代謝の過程で作られます。
活性酸素は全身の老化を促進させますが、このように目の細胞を攻撃することで白内障を加速させます。美容のために紫外線を肌から守るという方は多いと思いますが、紫外線による目の攻撃を防ぐために目も守ってあげるようにしましょう。そうすることが、目の老化を防ぐことに繋がっていきます。